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【時事】手洗いすごく大事!ただぶっちゃけ手洗いソープはなんでもよさそう。正しい手洗いが重要

結論から言うと、石鹸などをもちいて手洗いすることによって、手指についたウィルスを水による手洗いと比べて相当数減らせることを、東京都健康安全研究センター「ノロウィルス対策緊急タスクフォース」最終報告書内にて示しています。

 

 

手洗いソープって何を選べばいいかわからない。

 

何を選んでも大差ないようなので、好きなものを選んでください。

 

肌荒れが気になる方は肌に優しいと謳っている手洗いソープ。

いい匂いがするものが好きな方は匂いで選んでいいでしょう。

泡で出てくるタイプのものとかでもいいと思います。

 

 

重要なのは正しい手洗いの方法。

 

 

何故か?については一番いいのは、「ノロウィルス対策緊急タスクフォース」最終報告書を読んでもらうことなんですけど、さすがに長いのと、手洗いについて知るだけなら一部を読めばいいので、そちらを参考に話をすすめたいと思います。

 

 

 

①正しい手洗い

マスクの利用法でもなんでもそうなんですけど、結局は正しいやり方。

 

医療機関とかでもよく掲示されてますが、今回は厚生労働省「高齢者介護施設における感染対策マニュアル(平成25年3月)」の公表についてのなかの、付録1~付録5のなかより、手洗いマニュアルと手指の消毒法について紹介します。

 

(手洗いマニュアル)
1 水で手をぬらし石けんをつける。
2 指、腕を洗う。特に、指の間、指先をよく洗う。(30秒程度)
3 石けんをよく洗い流す。(20秒程度)
4 使い捨てペーパータオル等でふく。(タオル等の共有はしないこと。)
5 消毒用のアルコールをかけて手指によくすりこむ。

(1から3までの手順は2回以上実施する。)

「高齢者介護施設における感染対策マニュアル 付録1~付録5」 pdfでは4枚目

 

補足としては、よく泡立てることでしょうか。

しっかり泡立てて洗い流すことによって物理的にウィルスを洗い流せるみたいです。

 

 

②手指の消毒法

ついでなので手洗いだけではなく、消毒方法も。

 

同じく「高齢者介護施設における感染対策マニュアル 付録1~付録5」より

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   f:id:BeSta:20200204170142p:plain

pdf21枚目から23枚目

 

今回の新型コロナウィルスについては、手指は70%以上の消毒用アルコールで消毒が有効と、物の表面の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効と、厚生労働省のHPでしていますし、これらのことを注意していればいいのかなと思います。

 

 

 

③手洗いで実際どの程度ウイルス減らせるの?

ここで冒頭の「ノロウィルス対策緊急タスクフォース」最終報告書を参考にすることにします。

 

 この報告書はノロウィルスについての報告になりますが、ウィルスの大きさからすると、

  

ノロウィルス 約35ナノメートル=0.035マイクロ

・新型コロナウィルス 約100ナノメートル=0.1マイクロ

・くしゃみなどの飛沫 約5000ナノメートル=5マイクロメートル

 

むしろノロウィルスより大きいくらいなので、参考にはなるんじゃないかと。

 

水洗いだけでもウィルスの量が約100分の1。

石けんもみ洗い10秒と流水すすぎ15秒を、2回繰り返すだけで、100万分の20にまで減少していたそうです。

 

ノロウィルスと全く同じようには考えられないでしょうが、感染予防の考え方自体は同じです。

 

新型コロナウィルスは何個程度のウィルスでヒト一人感染するかは、まだ分かっていないとは思いますが、少なくとも減らしておければ感染拡大を阻止する一つの要素になると思います。

 

手洗いと手指の消毒、物の表面の消毒を徹底することが重要です。

 

 

④抗菌、除菌、消毒、殺菌、滅菌、の違い

実は意味が違います。

 

 

滅菌以外はよく見かけると思います。

 

違いをまとめてみました。

 

 

・抗菌

菌の増殖阻止。

経済産業省の定義では細菌のみが対象。

 

・除菌

菌を減らすこと。

何の菌とか対象が定まってない。

 

・消毒 薬事法により医薬品や医薬部外品でないと表記禁止

病原性のある細菌やウィルスなどを、使用しても問題ない程度まで除去すること。

方法として菌を殺す殺菌があるが、病原性さえ失わせることができるのであれば、それでも消毒出来たといえる。

 

・殺菌 薬事法により医薬品や医薬部外品でないと表記禁止

病原性の菌やウイルスなどを殺す事。

対象や程度の定義はあいまい。

 

・滅菌

病原性の有無を問わず細菌からウイルスまで全ての生命体を死滅させるか除去する。人体とか患畜には使えない。

医療施設や工場とかでなければおそらく見かけない。

 

 

「薬用」とか「消毒用」は、そもそも濃度や添加物などが厳しく決まっているので、ソープやアルコールはそういったものを使っていればよさそうですね。

ただ速乾性のものは、減らしきる前にかわいてしまうこともあるかも?

 

逆に医薬品や医薬部外品の表記がないのに、薬用とか消毒用とかの表記を使ってるメーカーや、ショップはそもそも知識がないか、騙そうとしてるか、どっちにしろちょっと信用できません。

 

その点を気を付けていれば、商品選びの参考になるとおもいます。

 

ただし、次亜塩素酸ナトリウムについては、最終的な濃度さえ同じであれば消毒薬の効果は特に変わらないようなので、0.1%以上あるかを確認しておけばよさそうです。

 

薬事法では認められていませんが、次亜塩素酸水の消毒効果も高いようです。気になる方は調べてみて下さい。

 

 

⑤最後に

今回調べていて思ったのがノロとかも恐ろしいなと。

たまに流行してるイメージでしたけど。

 

ノロは10~100個くらいでヒト1人に感染出来て、糞便1グラムに数億個。

症状が治まった後も2週間から1か月ウィルスが排出されます。

 

吐しゃ物からも、飛散したウイルスが1時間後でも残っていたというデータも「ノロウィルス対策緊急タスクフォース」最終報告書にありました。

 

 

真面目に衛生対策重要だなと。

 

この手の知識は重複しても、知っている人が増えれば増えるほど効果的かと思いますので。

記事にしてみました。

 

 

今回はこれで以上です。

お疲れさまでした!